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愛媛のベストシーズン

春と秋、というのがわかりやすい答えです。けれどここは日本でも指折りに温暖な土地で、一年のどの月にも訪れる理由があります。

ひとことで言うと

もっとも快適な気候、もっとも澄んだ空、そして主な季節の見どころを求めるなら、3月下旬〜5月か10〜11月に。冬は穏やかで乾燥し、静か——道後温泉と街歩きにぴったりです。夏は海沿いが蒸し暑いものの、祭り、川辺の夕べ、山のシーズンがあります。迷うとすれば、6月上旬から7月中旬の梅雨と、9月の台風のピークだけです。

表は松山の長期平均値です。高原は4〜6℃涼しく、南部はやや暖かく雨が多めです。

愛媛の月別ガイド(松山の平均値)
月 最高/最低 降水量 評価 この時期の様子
1月 10° / 3° 50 mm ★★★ まずまず 寒く、乾燥して晴れが多い。温泉とみかんの最盛期。最初の数日は神社が初詣客でにぎわいます。
2月 11° / 3° 65 mm ★★★ まずまず まだ肌寒い時期。梅が咲き、松山では椿まつり。いちばん静かで安い月です。
3月 14° / 6° 105 mm ★★★ 良い 暖かくなり始めます。最終週に桜が開花し、山道が再開し始めます。
4月 20° / 10° 105 mm ★★★ ベスト 花、新緑、理想的なサイクリング日和。月末(ゴールデンウィーク)は混み合います。
5月 24° / 15° 130 mm ★★★ ベスト 連休が明ければ、暖かく、明るく、乾燥——いちばんよい月といえるかもしれません。
6月 27° / 19° 230 mm ★★★ 良い 梅雨。蒸し暑く、曇りの日と突然の大雨。大洲で鵜飼が始まります。
7月 31° / 24° 225 mm ★★★ まずまず 月の半ばに梅雨が明け、本格的な暑さに。石鎚山のお山開き、宇和島の牛鬼まつり。
8月 33° / 25° 100 mm ★★★ まずまず 暑く蒸す時期。夏祭りと花火。高原か海へ向かいましょう。
9月 29° / 21° 150 mm ★★★ 良い まだ暖かく、台風がいちばん多い月。合間には見事な晴天の日もあります。
10月 24° / 15° 115 mm ★★★ ベスト 乾燥して穏やかで晴れ。西条と新居浜の祭り、山頂の最初の紅葉。
11月 18° / 9° 70 mm ★★★ ベスト すがすがしい日々と、渓谷や城内の紅葉。柑橘の収穫が始まります。
12月 13° / 5° 60 mm ★★★ 良い 涼しく乾燥し、日没は早め。瀬戸内海に冬の冴えた光。年末年始までは静かです。

気温(℃)と降水量は、県内のこの地域における長期平均を丸めた目安の値です。お出かけ前に天気予報をご確認ください。

春(3〜5月)

松山の桜は3月の最終週ごろに開花し、4月上旬に満開を迎えます。城山、道後公園、大洲の川岸が名所で、山あいは2〜3週間遅れです。4月と5月はしまなみ海道のベストシーズン。穏やかで晴れが多く、柑橘の花の香りが漂います。4月中旬には宇和島の天赦園で藤が、5月には新居浜でサツキが咲きます。

難点はゴールデンウィーク(4月29日〜5月5日ごろ)。国じゅうが旅に出るため、料金は跳ね上がり、列車、フェリー、レンタサイクルは売り切れます。数か月前に予約するか、連休直後に訪れましょう。

夏(6〜8月)

6月と7月前半は梅雨(つゆ)。降り続くわけではありませんが、湿度が高く、ときおりの大雨が山道や鉄道を乱すことがあります。7月中旬からは暑く晴れた天気に変わり、最高気温は31〜33℃、夜も暖かです。

夏ならではの楽しみもあります。石鎚山は7月上旬にお山開き。大洲の鵜飼は6月から9月。宇和島、松山、今治は7月下旬から8月に大きな祭りを開き、高原は快適な涼しさを保ちます。8月13〜16日ごろのお盆も、全国的な休暇のピークです。

秋(9〜11月)

9月はまだ夏の暖かさで、台風がいちばん来やすい月です。10月からは空気が乾き、愛媛がもっとも輝く季節に。10月中旬には、県内で最大級の2つの祭りが数日違いで行われます。提灯を灯した西条の屋台と、新居浜の巨大な太鼓台です。

紅葉は9月末に石鎚山の山頂で始まり——西日本でも指折りの早さです——下へと進みます。10月中旬に四国カルストと土小屋、10月下旬から面河渓、11月後半に海沿いの城の公園やお寺の庭へ。11月は柑橘のシーズンの幕開けでもあります。

冬(12〜2月)

両側を山に守られた瀬戸内海沿岸の冬は、乾燥して晴れの日が多く、日中の気温は10℃前後、松山ではほとんど雪が降りません。温泉、いちばんおいしい冬の魚、もっとも甘くなるみかんの定番の季節です。観光地は空いており、ホテルの料金は12月29日ごろから1月3日を除いて安くなります。

山は別世界です。石鎚山と久万高原には本格的に雪が積もり、石鎚スカイラインと四国カルストの道路は通行止め、新居浜の東平は3月まで閉鎖されます。冬は、肱川あらしの川霧が大洲を流れる季節でもあります。

祭りカレンダー

  • 1月上旬 — 初詣、宇和島の闘牛。
  • 2月 — 松山の椿まつり。
  • 3月中旬 — 道後温泉まつり。
  • 3月下旬〜4月上旬 — 桜、松山春まつり。
  • 4月中旬 — 砥部焼まつり、天赦園の藤。
  • 5月5日 — 内子・いかざき大凧合戦。
  • 6月1日〜9月20日 — 大洲の鵜飼。
  • 7月1〜10日 — 石鎚山お山開き。
  • 7月22〜24日 — うわじま牛鬼まつり。
  • 8月上旬 — 今治のおんまく、内子笹まつり。
  • 8月中旬 — 松山まつり、俳句甲子園。
  • 10月上旬 — 松山秋祭りと道後の鉢合わせ。
  • 10月中旬 — 西条まつり、新居浜太鼓祭り(10月16〜18日)。
  • 11月上旬 — 秋の砥部焼まつり。

日程は年によって変わることがあります。行事に合わせて計画する前に、現地でご確認ください。

よくある質問

愛媛を訪れるのにいちばんよい月は?

4月、5月、10月、11月がもっとも快適です。5月と10月下旬〜11月上旬は天気がもっとも安定し、桜の週やゴールデンウィークより混雑も少なめです。

愛媛の桜の季節はいつですか?

松山では例年3月の最終週から4月の第1週で、内陸や山あいは少し遅くなります。

愛媛に雪は降りますか?

海沿いではまれです。松山ではたいていの冬に1〜2回うっすら積もる程度。山——石鎚山と久万高原——は12月から3月まで定期的に雪が降ります。

台風シーズンはいつですか?

台風は7月から10月に四国へ影響することがあり、8月と9月がもっとも多くなります。たいてい1〜2日で通り過ぎますが、列車やフェリーが止まることがあるので、旅程に余裕をもたせましょう。

しまなみ海道を走るのにいちばんよい時期は?

4〜5月と10〜11月です。しまなみの季節ガイドをご覧ください。

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